先週末千葉県でピティナステップのアドバイザーのお仕事をしてきました。
ピティナというのは全国展開しているピアノ指導者の協会です。
そこの主催するいつでもどこでも誰でも参加できる
発表会のような
「ステップ」という公開ステージがあり
「音楽のプロである 3人のアドバイザーが
あなたの演奏を聴いて直筆でメッセージをくれますよ」
というのが大きな特徴なので
私は時々アドバイザーとして地方に派遣されます。
先日は80人以上の方々の演奏を聴き
ひたすら直筆のコメントを書いてまいりました。
舞台上で全体講評もしなくてはいけないのですが
それが私にはなかなかの負担でして
コロナの間はそれが中止になっていて快適だったんですが(笑)
コロナも収まってきた今、復活してきて
毎回何をどう話そうかと頭を抱えています。
気の利いたことを講評できるようになりたいなあと
その度に思っている宮本聖子です。
さて今回はコンクールや試験の伴奏のお話。
今年は年明けから立て続けに
クラリネットとヴァイオリンのコンクール伴奏のお仕事がありました。
私は年も年だし
活動歴も長くなってきたので
「ベテラン」と言われる年代になってきました。
(気分は若手のままなのですが…)
でもいまだに
コンクールや試験の伴奏は
ことのほか緊張します。
オーケストラの入団オーディション
これが一番プレッシャーがかかるかなあ。
演奏会ももちろん緊張はするのですが
コンクール、試験(特に入試)、オーディションは
合否がかかっているし
その結果がその人の人生を左右することもあるので
足を引っ張るようなことを絶対してはいけない
というプレッシャーを
特に強く感じます。
楽器の人たちが
若手ではなく
「ベテラン」の域にある人間に頼んでくるということは
それだけの経験を信頼して
安定感と安心感を求めているからだと思います。
その期待に応え
メンタルの部分でも支えてあげたいと思うので
どんと構えて
「何が起こっても私が何とかしてあげるから大丈夫」
的なオーラを出すように心がけてますが
内心いつもバクバクです。
審査員はソリストのことを聴いているから
伴奏が少々こけてもソリストの演奏の評価には影響しないとは思いますが
ソリストは自分が入る直前にピアニストにこけられると
動揺すると思うので
ソリストに傷をつけないように
そして彼らの緊張を和らげて実力を発揮させてあげられるように
ガンガンに緊張しながら
心がけて弾いてます(笑)
コンサートでもコンクールでも試験でも
演奏すること、音楽することには変わりないので
舞台に出る直前に
「楽しもうね」
と彼らに声をかけるのですが
私自身にも言いきかせている感じです。
今月と来月にも
コンクールと入試の伴奏があります。
彼らがベストを出せるように
緊張しながらも重責をしっかりと果たしてきたいと思います。
練習しよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
来週もお楽しみに!
寒い日が続きますがどうぞご自愛ください。