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2024年3月23日 サン=サーンスはお好き?クラリネットリサイタルへのお誘い?

3月も下旬になるというのに
寒い日が続きますね。
暑さ寒さも彼岸までというので
早くこの寒波が去って春一直線になるといいなあ。

先週末は教室で年に数回行っている弾き合い会をしました。
発表会、コンクールや試験などの本番を控えている生徒さんがいる時に
不定期に開催しています。

私自身が本番前で
自分が弾きたい曲がある時にも召集をかけます。(笑)
今回はコンクールの全国大会を控えている生徒がいたので行いました。

急に決めたけれど私を含め6人が演奏。
弾き合い会では生徒さん同士の交流もできるし
お互いの演奏に刺激も受け合えるよい機会になっています。

ところで今回の弾き合いに参加してくれた
教室の卒業生、市川貴一君が出演する演奏会が
あさっての3/25(月)17:30〜にYOSHUホールであります。

ピアノ男子3人によるコンサートで
市川君はベートーヴェンのd第31番のピアノソナタと
ドビュッシーの映像第2集を弾くそうです。
ほかの2名の男子もなかなかボリューミーなプログラムを弾くらしい。
新進気鋭のピアノ男子たちのコンサートにご興味ある方は
こちらで詳細をご覧ください!↓

さて先週告知させていただいた
4/11のクラリネットリサイタルで演奏する作曲家の
サン=サーンスについてお話を少々。

フランスの大作曲家サン=サーンスは
1835年に生まれました。
3歳から作曲するなどモーツァルトに匹敵するほどの神童ぶりを発揮し
作曲家としてだけでなく
ピアニスト、オルガニスト、指揮者としても活躍しました。

指導者としてはフォーレを始めとする素晴らしい生徒を育てました。
音楽だけでなく
文学、哲学、天文学などにも精通していた
「知の巨人」。

86歳まで生き
国葬で送られるほど名声を得た作曲家でした。

長生きしただけあっただけあって作品数も多く
名曲もたくさんあります。
羽生結弦選手がショートプログラムで使用した
(清塚信也さんがピアノソロに編曲したバージョンで演技してました)
ヴァイオリンの名曲「序奏とロンドカプリツィオーソ」や
「動物の謝肉祭」はクラシックに詳しい人でなくても知っていると思います。

私がサン=サーンスの作品で最も愛しているのは
交響曲第3番「オルガン付き」
小学校高学年の時に両親が
「交響曲名曲選」というカセットテープ(年がばれる!)の全集を買ってくれたのですが
ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス、マーラーなどの交響曲よりも
サン=サーンスに夢中になりました。
オーケストラとパイプオルガンが繰り広げる壮大で華麗な響きに心を奪われ
テープが擦り切れるほど聴きました。

今はもうそのテープはどこかに行ってしまいましたが
昨年その曲をコンサートホールで生で聴く機会があり
「やっぱりかっこいい!」と感動しました。

彼のピアノソロの曲にはあまり心惹かれないのですが(笑)
室内楽はなかなか良くて
ヴァイオリンソナタ第1番は私が唯一リリースしているCDの収録曲です。
(ちなみにカップリングしているのはフランクのヴァイオリンソナタです。
ご興味ある方、詳細とご購入はこちらから↓

セール中ですのでお値段はお問い合わせください。)

今回演奏するクラリネットソナタも素晴らしい曲で
サン=サーンスの最晩年の1921年に作曲されました。
このころには「時代遅れの作曲家」とみなされていたようですが
簡潔で澄み切った響きが美しく、かつ感動的な作品です。

4楽章からできていて
ゆったりとした心温まる優しい牧歌的なメロディで曲が始まるのですが
最後の最後にその冒頭のメロディが
長い人生を回想するかのように戻ってくるところで
涙出そうになります。

第3楽章は痛ましいほどに美しくて
「サン=サーンスの全作品でも最も感動的なものの一つ」
と評されているそうです。

久しぶりにこのソナタを演奏するのでワクワクしています。
この曲の美しさを皆様と共有できたらうれしいです。

もう一度コンサートの詳細をご案内させてください。

4/11(木)19時〜 @大阪倶楽部
【プログラム】
ゲーゼ 幻想小曲集 Op.43
ユオン クラリネットとピアノのためのソナタ Op.82
サン=サーンス クラリネットとピアノのためのソナタ Op.167

こちらからチラシの画像を見られます↓
https://classicfan.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/02/124fb2c3b99d9aceb2f0a0e3c32af13c.pdf

入場無料ですが要予約ですので
行ってみたいと思われた方はこのメールにご返信くださいね。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
季節の変わり目、どうかご自愛ください。

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