一昨日の9/12、大阪クラシックで
ベルリントリオの石田聖子さんと
念願のブラームスの1番のチェロソナタを演奏してきました。
最近の大阪の天気はかなり不順。
(大阪だけではないかもしれないけど)
18:30の公演のリハーサルのため
16時過ぎに家を出て
電車に乗ってから雨が勢いよく降り始め
凄まじい夕立となりました。
が会場は駅のすぐそばで
着いた時には小降りにもなっていたので
奇跡的に全く濡れずに済みました。
私、結構晴れ女なんです。
演奏会が雨になることはあまりない。
降ってもお客様が来るとき、帰るときは止んでいることが多いです。
一昨日もお陰様でリハ中に雨がやみ
開場時には雨も上がっていて
たくさんのお客様にお越しいただけました。
いらしてくださった皆様
ありがとうございました!
いきなり弾く前にマイクを渡されたので
私のこの曲への愛をとうとうと語りましたが
伝わったでしょうか?
いい曲だったでしょう?
2週間後のリサイタルもきっと
いいお天気に恵まれるでしょう。
(根拠のない自信(笑))
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ベートーヴェン 「田園」ソナタのこと
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さて、リサイタルで弾く曲について
ここのところ配信してましたが
「ベートーヴェンとともに」シリーズなのに
ベートーヴェンのことがまだでした(笑)
ベートーヴェンというと
苦虫を噛み潰したような
不機嫌な表情の肖像画や
耳が聞こえなくなるという音楽家として過酷すぎる運命を
不屈の魂で乗り越えた人
というイメージが強いかと思いますが
もちろんそんな面だけではありません。
今回演奏するピアノソナタ第15番「田園」は
明るさと光とさわやかさにあふれた
聴いていても弾いていても幸せになる曲です。
ちなみに有名な
「田園交響曲」をピアノで弾くわけではありません。
副科ピアノを担当している管楽器の学生に
コンサートのチラシを渡したら
「オーケストラで弾いたことあります!」と
言われてしまったのですが
ピアノソナタとして
全く別の曲になります(笑)
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自然大好き ベートーヴェン
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ベートーヴェンはとても自然を愛した人でした。
「私ほど田園を愛することのできる人間はいません」
と書き記していたほどで
森を散策しながら喜びや安らぎを感じていました。
散歩をしながら曲の着想を得ることも多かったようです。
「田園」というサブタイトルは
ベートーヴェン自身がつけたものではありませんが
それ以外のタイトルは考えられないほど
ぴったりの愛称です。
4楽章からなるこのソナタは
田園の明るさ、うららかさ、さわやかさがあふれ
自然の中にいる幸せと喜びに満ちています。
特に最終楽章を弾いているとものすごく幸せを感じます。
そしてテンポが上がる最後のコーダで
弾きながらうれしくてたまらなくなってしまいます。
ハイジが山に帰ってきたみたいな感じ。
実は私の母が田舎育ちで
山の上の集落の祖父母の家に
夏休みや春休みに
子どもの頃よく遊びに行っていました。
そしてそこでまさにハイジのように
野山を駆け回ってました。
そんな幸せな子供時代の記憶も
この曲を弾いていると呼び起こされます。
皆様にものどかで晴れやかな幸せを
「田園」ソナタで共有していただけたら嬉しいなあと思います。
リサイタルは2週間後の9月27日(金)です!
ぜひぜひ豊中市立文化芸術センター小ホールに
聴きにいらしてください!
9/27(金)宮本聖子ピアノリサイタル 〜ベートーヴェンとともに Vol.5 〜
https://seikomiyamoto.com/concert240927/
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最後までお読みいただきありがとうございました。
天候不順でまだまだ暑い毎日ですがどうぞご自愛ください。