次のコンサートのご案内 12月15日(日)Seiko×Seiko ヴァイオリンとピアノによるデュオコンサート

2024年10月26日 父のこと

朝晩は涼しくなってきたものの
お昼間はまだ気温が高いので
なかなか秋の深まりを感じられませんが
皆様お元気でしょうか?

私事で恐縮ですが
2週間前に父が亡くなったため
先週は配信をお休みさせていただきました。

83歳でした。

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命の選択
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認知症を患って2年前から施設でお世話になっていて
そこで元気にご機嫌に暮らしていたのですが
今年に入ってからコロナなどで入院をしているうちに
足が弱ったのか転倒を繰り返すようになり
その度に後頭部を打ち
救急搬送や入退院を繰り返していました。

7月末の最後の転倒の前までは
話せたし歩けたのですが
それまでのダメージが積み重なっていたようで
それから意識レベルが下がってしまい
たまに目を開けてくれるだけになってしまいました。

それでも口から食べられたので退院して施設に帰ったものの
誤嚥性肺炎を起こして再び入院
意識レベルはさらに下がって食べられなくなり
意識回復への望みをかけて行った手術もうまくいかず
私たち家族の心が追いつかないうちにこの世を去ってしまいました。

口から食べられなくなると
栄養補給をどうするか
つまりは延命措置をするかどうかの選択を迫られます。

手術後意識レベルが上がらず
このまま食べられない状態は続くようなら

鼻から栄養を入れ続けて生命を維持するのか

積極的な延命措置は取らず
点滴で水分補給だけして自然に枯れるように死を迎えるのか

どうしますか?
と主治医に聞かれ

延命措置に対する本人の意思表示があればまだよかったのですが
父は意思表示を残していなかったので
家族でとても悩みました。

母や私の呼びかけに目を見開いて
手をぎゅうっと握ってくれることもあったので

意識回復の可能性は全くないのか
でもわずかな可能性のためだけに
苦みを長引かせてしまうだけになってしまうのではないか

何が本人にとって一番いいのか

命について、死について
とても考えさせられました。

結局延命措置はせず
普通の点滴だけで様子を見ていたのですが
手術の2週間後に髄膜炎と誤嚥性肺炎を起こして
思っていたよりも早く逝ってしまいました。

「もう悩まなくてもいいよ」
と思ってくれたのかもしれません。

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父の応援の仕方
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父は自分の考えや気持ちを表現するのが下手な人だったので
何を思っているのかいつもよく分からなかったのですが
認知症になってからは
子どものようにストレートに気持ちを表すようになったので
家族を愛し大切に思ってくれていたことが
そうなってから分かりました。

もっと早いうちに父と沢山話しておけばよかったと悔いが残ります。

父はクラシック音楽にはなんの興味もなかったので
私がこの道に進んだことをどう思っていたのか
聞いたことがなく、今となってはもう分かりませんが

なんだかんだ私のコンサートには
母に連れられてずっと来てくれていました。

父はカメラが趣味だったので
デビューリサイタルの時にはビデオを撮ってくれていました。
「私はこれくらいしかできないから」と言っていたそうです。

その時父がVHSで撮影してくれた動画がこちらです↓
https://www.youtube.com/watch?v=RjzdbicBMxk

このリサイタルで弾いたほかの曲も
いずれYouTubeにアップできればと思っています。

ここまで音楽を学ばせてくれて
父なりに分からないながら応援してくれていたことを
今更ながら感謝しています。

そしてこれからも私は私の道をしっかり歩んでいくことで
父への恩返しをできるように精進していこうと思っています。

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今後の予定
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9月27日のリサイタルの動画編集が遅れています。
公開が11月に入ってからになるかもしれません。
配信ができるようになりましたらまたお知らせいたします。
ちなみに現在私のコンサートを撮影してくれるのは夫です。
父からその役目を引き継いでくれています。ありがたいです。

11月15日(金)エンテシューレフレッシュコンサート~音の博覧会vol.4
豊中市立文化芸術センター小ホール
https://seikomiyamoto.com/concertenteschule2024/
私の下で学んだことのある5人の若手ピアニストたちによるコンサートです。

12月15日(日)Seiko×Seiko ヴァイオリンとピアノによるデュオコンサート
高槻城公園芸術文化劇場 太陽ファルマテックホール
ヴァイオリン:阿佐聖姫子 ピアノ:宮本聖子
https://seikomiyamoto.com/concertseikoseiko241215/
2人のせいこによるデュオリサイタルです!

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最後までお読みいただきありがとうございました。
朝晩がだんだん冷え込むようになってきました。
どうぞご自愛ください。

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