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2025年3月2日 なぜ発表会が必要なの?本番の5つ効用とは?

2月に逃げられました。
気づけば3月、そして土曜日が過ぎていて
またもや1日遅刻してしまいました。
すみません。

それほど忙しいわけではないのですが
苦手な確定申告が迫っていて
何となく落ち着かず…

これから領収書の束と闘います(苦笑)

ところで
昨日再度ホールの抽選会に行ってきました。
そして
今回は63組中の3番を引き当て
発表会のホールが来年3月の日曜日に取れました!!

本当は今年中に開催したかったのですが
あちこちのホールの抽選に外れて
来年の3月にずれ込んでしまいましたが

会場をやっと確保できてよかった!
ホッとしてます。

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発表会にこだわる理由
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ところで
教室によっては発表会をしないというところもあるし
ピアノを習っていても発表会には出ないという生徒さんもおられます。

発表会を開催するのも
参加するのも
気力と体力と労力がとても必要なので
ゆるくピアノを楽しみたいという方の気持ちも理解はできますが

私としては強制はしないけれど
発表会は年1回必ず開催するし
できる限り参加していただきたいと思っています。

発表会などの大きな舞台を踏むことで
ピアノ演奏の実力が飛躍的に伸びるだけでなく
人間としていろいろな力をつけ
大きく成長することができるからです。

本番を経験することで得ることのできる力についての
私の考えを今回は書きたいと思います。

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目標を達成するための練習と本番で身につく5つの力
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普段のレッスンではある程度の合格ラインを
レッスンの時間内にクリア出来れば丸をもらえますが
本番ではその合格レベル以上の演奏を
必ずできるようになっていないといけません。
1回の本番では
1回しか弾くチャンスがないからです。

練習してきたことを
緊張の下で1回目に出し切るのは非常に難しいことですが
それをめざして普段の練習よりも
綿密に努力を重ねていく必要があります。

「弾けるようになった」と思ったところからが勝負で
そこから弾きこみ、磨き上げ、精度を上げていく作業を続けていくことで
本番に臨む準備を万端にしていく。
そういう体験をすることで以下のような力が養われていきます。

①根気・持続力
コツコツと何度も繰り返して練習することは
初めのうちはしんどいことです。

面倒と思う心を克服して練習をすればするほど
うまく確実に弾けるようになるという実感を持てるようになり
根気強く粘り強く
課題を乗り越える力が身についていきます。

②計画性
発表会などの本番は日程が決まっています。
人間は子どもでも大人でも
期限が決まっていないとやる気が出ないもの。
いつまでにこれをしなくちゃと切羽詰まらないと
なかなかお尻が上がらないものです。

本番までの期間から逆算して
今月中に通して弾けるようにする
暗譜はこの日までにする、など
計画的に練習を進めていくことが重要になります。
本番という大きな目標、
そこにたどり着くまでの小さな目標を一つずつ
計画的にクリアしていく姿勢が養われていきます。

③集中力
うまく弾けていないところは先生に注意を受け
どうすればいいか教えてもらえていると思います。
先生に指摘されたことを直す努力をしないとなのですが
ボーっとしていては今までの癖は直りません。

注意されたことを実行し
そしてそれができているかを自分でチェックしながら
頭と耳をフル回転して集中して取り組むことが必要です。

そして修正したことが
1曲の流れの中でできるようにならなくてはならない。
1曲の最初から最後までの集中力の持続も求められます。
このように課題に取り組んでいくことで
集中力も身についていきます。

④分析力
先生に注意されたところもですが
自分が何ができていないのか
何がうまくいっていないのかを分析し
その問題点をどうすれば克服できるのかを考えることが
曲を仕上げていくうえで必要になってきます。

常にそのような思考パターンで練習に取り組むことで
分析的に思考する能力もアップします。

⑤度胸
人前で弾くのは誰しも緊張するもの。
「失敗したらどうしよう」という恐怖に
襲われたことのない人はまずいないと思います。
しかしその怖い思いを乗り越え
舞台に出て演奏できたという経験は
試験やスポーツなど
人前でいざ何かをするときや
緊張する局面を乗り切っていく度胸につながっていきます。

私は弾き直しのできないピアノの本番に比べたら
答案を何度も消しゴムで消して書き直せるテストなんて
なんて楽なんだと思ってたので(笑)
筆記テストで緊張したことは1度もないです(自慢?!)

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結果がすべてではない
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力を出し切れなくて思うように弾けなかったとしても
準備をしっかりしていたつもりでも
本番で思いもしなかったような
失敗をしてしまったりすることもあります。

もちろん何らかの理由はあると思います。
本番への気持ちの持っていき方がうまくいかなくて集中できなかったとか
重い荷物を運んだ手が思っていたよりも疲れてしまっていたとか。

でも頑張って練習して
人前で披露できるレベルまでに曲を仕上げて
いつもとは違う空間で
いつもと違うピアノで
たくさんの人の前で弾くという大きなプレッシャーの中で弾ききったこと。

それはひとつの大きな成果です。
緊張に立ち向かった勇気と
やり遂げたことは誇れることです。

うまくいかなかったときは
その悔しさをばねに練習を続けて
次の機会にはよりよい演奏ができるように
頑張っていけばいいだけのこと。

そうやって成長をしていく場を
私は生徒さんに提供し続けていきたいと思って
必死にホールを取りに行ってます(笑)

私もそうやって育てていただいてきたので。

さあ、1年後!
発表会が今から楽しみです!

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最後までお読みいただきありがとうございました。
寒の戻りがありそうです。
皆様どうぞご自愛ください。

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