まだまだ暑さが収まりませんが、今朝通りがかった近所の田んぼでは稲が実ってきていました。
実感はわきませんが秋に向かって季節は進んでいますね。朝夕も少し涼しくなってきましたし。
リサイタルまでちょうど1か月。そのころには過ごしやすい気候になっていることを願っている宮本聖子です。
この間の日曜日は生徒の発表会でした。
朝11時からリハーサルが始まり最終演奏者が弾き終わったのが21時。
5歳から70代の方まで、ピアノ、ヴァイオリン、連弾、歌の
ソロはもちろん親子、兄弟姉妹、友達同士のアンサンブル、そして私との共演もありで
充実しすぎた内容でさすがに次の日はダウンしてました(笑)
でも個人でこれだけの発表会が開催できるのは、
参加してくれた生徒さんたちとその保護者の方々のやる気と理解と協力のおかげ。
疲れたけど感動と感謝の一日でした。
さて、今日は2世音楽家について。
芸能界でも2世タレントが結構いますが
音楽の世界でも2世というのは多い。
やはり特別な技術と才能が必要なジャンルなので
幼少から環境に恵まれていることと才能の遺伝が大きくものをいうことはあると思います。
今回のリサイタルで演奏する4人の作曲家のうちの3人は父親も音楽家でした。
最初に演奏するドメニコ・スカルラッティのお父さんはアレッサンドロ・スカルラッティ。
オペラの大家でした。
お父さんが偉大過ぎてドメニコはお父さんが亡くなるまではパッとしなかったらしい。
40過ぎてお父さんが亡くなって遅い結婚をしてから音楽家として出世して
歴史に名が残る作曲家になったようですが
父親から受け継いだ才能や人脈、社会的地位がものを言った部分もあるのではないかと思います。
皆さんよくご存じのモーツァルト。
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの父はレオポルト・モーツァルト。
作曲家でありヴァイオリン奏者でもありました。
著書「ヴァイオリン奏法」は現代でも読み継がれています。
彼は息子ヴォルフガングの才能をいち早く見つけ
教育し、売り込み、神童としてヨーロッパ中に息子の名をとどろかせた最強のステージパパでもありました。
このパパがいたから天才ヴォルフガングの才能が花開いたともいえると思います。
ベートーヴェンの父親は宮廷歌手でした。
代々ボンの宮廷につかえる音楽一家に生まれ、父親から超スパルタな音楽教育を施されました。
父は飲んだくれのアル中になってしまい、ベートーヴェンは若くして家計を支えなければならなくなったのですが
音楽一家としての才能と教育環境がベートーヴェンの天才の礎であったことは否めないのではないでしょうか?
例外はハイドン。
父は片田舎の車大工、母は農家の娘。
そこからいきなり大音楽家が生まれました。
父親は少しハープをたしなみ、よくひきながら歌い
母親も夫のハープに合わせて歌っていたらしいので音楽があふれている家庭ではあったようです。
そんな中音楽に合わせてリズムをとる幼児ヨーゼフを見て
音楽的素養のある親戚が才能を感じて教育を引き受けることになり
6歳にして親元を離れて音楽教育を施され
才能をどんどん開花させてモーツァルト、ベートーヴェンに先立つ古典派の大家となりました。
音楽一家に生まれることは大きなアドヴァンテージではあるけれど
その才能を見出してくれる人に出会って育ててもらえれば
(もちろん本人の努力があってこそですが)
2世でなくても歴史に残る大作曲家になれる。
私は全く2世ではありません。
父は会社員、母は専業主婦
特に音楽の素養もなく愛好家でもなかったのですが
田舎育ちの母はピアノへのあこがれだけは強かったようで
「娘が生まれたらピアノを習わせたい!」と夢見ていたので習わせてもらえた、という感じです。
「音楽家は3代続かないとモノにならない」と言われて専門的に音楽の道に進むことも反対されたのですが
まあ何とか今ピアニストとして活動してます(笑)
エリートでも何でもない雑草ピアニストですが
ハイドンみたいな作曲家もいるんだと伝記を読んでちょっと勇気をもらいました。
3代続かなくても何とかなる!
ということで私なりの活動で皆様にクラシック音楽にこめられた
勇気と希望をお伝えしていきたいなと思っております。
10/14のリサイタルでこんな感じのお話もするので
ぜひぜひいらしてください!
詳細とお申し込みはこちらから↓
http://seikomiyamoto.com/concert231014.html
最後までお読みいただきありがとうございました。
いつまで続くのかわからない暑さに負けず皆様ご自愛ください。
ではまた来週に。
