とうとう今年もあと3日となりましたね。
昨日で年内のレッスンは全て終わりました。
今日は午後に一つ合わせがありますが
(1/2にヴァイオリンとのミニコンサートがあるので)
それが終われば完全に仕事納め。
年賀状も珍しく早めに書き終えたので
お正月に向けて今年は少し片付けとお掃除をして
すっきりとした気持ちのいい新年を迎えたいと思っている宮本聖子です。
さて先日のクリスマスの日に、ある楽器店のコンクールの審査をしてきました。
今回審査したのは10歳以下と12歳以下の部で
小学生の子どもたち約100名の演奏を聴いてきました。
それぞれ4〜5分の持ち時間で
課題曲として指定されているバロック・古典派の数曲の中から1曲と
自由曲の2曲を演奏するコンクールでした。
3週間ほど前にプログラムが送られてきて
誰が何を弾くのかを知らされるのですが
この年代の子どもたちが選ぶ自由曲は
私の知らない曲がかなり多い。
コンクールでは単に弾けるとというだけではなく
「目立つ」ということが必要です。
審査員の印象に残らないとなかなか競争相手に勝つことはできない。
音楽は本来競うものではないのですが
コンクールは順位や勝ち負けがついてしまう場なので
「ばえる」曲でインパクトを残すという戦略も大事になります。
なのでコンクールに挑む生徒たちのために
弾き映えのする曲を熱心な先生方が常に研究して探してこられるので
そういうことに疎い私は審査をさせていただく度に
たくさんの知らない曲に遭遇します。
でも知らないまま審査することはできないので
プログラムをいただいたところから私がするのは楽譜探し。
(皆さんそうだと思うけど)
ピティナのように課題曲がしっかり決まっているコンクールは
主催者側が課題曲楽譜をまとめた冊子を審査用にくれるのですが
自由曲のコンクールではそんなものはもちろんありません。
それぞれの曲がどの曲集に掲載されているのかをネットで調べ
大学の図書館にその楽譜があれば借り
(でも子ども向けの曲集の楽譜は音大にはあまりない・・・)
楽譜を無料でダウンロードできるものはして
でも邦人の曲やまだ著作権の切れていない新しい作曲家の曲が多いので
(現代の曲のほうがばえるから)
最終手段は購入。
なるべく安く手に入れたいから
メルカリなどで探しまくり
メルカリになければ楽器店やネットで新品を購入します。
今回も5〜6冊買ったかな。
YouTubeで検索すればだれかが弾いているものが出てくるので
聞いてどんな曲かを知ることはできるけれど
審査をする者の責任として
楽譜に何が書かれているかを知っておかないといけないと思うので
毎回がんばって楽譜を調達しております。
そして自分でも1回は弾いてみて
難しいポイントや聴くべきポイントを確認してます。
で、それらをスキャンして
iPadに入れて
審査の時に持って行ってます。
なかなか準備だけでも大変です。
そして当日ももちろん大変。
それぞれの演奏に点数をつけるだけでなく
コメントも書くので。
これがなかなか過酷な作業。
短時間で各自の良いところと
これから改善すべきところを
聴きながら次々と書くのですが
耳と頭をフル回転させ
すごい勢いで文字を書いていく。
毎回心の中でひいひい言いながら必死にやってます。
手も無茶苦茶疲れます。
弾くより疲れます。
そして子どもの曲は短いので
楽譜を開いて見ている暇はあまりないです。
ないけれどそれでも時々確認したいことがあるのと
見ないにしても楽譜がないと不安なので
私はいつもiPad持参してます。
今の時代、楽譜のことをネットで検索したり
YouTubeで聴いたりして調べることが簡単だし
購入も1クリックでできるし
iPadに楽譜を入れることでコンパクトに楽譜の持ち運びができるけど
ネットがなかった時代の昔の先生方は
どうやって準備してたんだろうと
思ってしまいます。
まあ昔はこんなにたくさん子どものコンクールもなかったけど(苦笑)
そんなこんなで過酷なクリスマスではありましたが
私の生徒でコンクールに挑戦する子もいるので
今回の審査で子ども向けの「ばえる」曲をたくさん知ることができて
とても勉強になりました。
この経験を来年からの指導にもどんどん生かして
生徒の皆さんも私もさらにステップアップしていけるレッスンを
ご提供していきたいと思っています。
コンサートもいくつか計画してますので
来年もどうぞよろしくお願いいたします!!
今年一年、ありがとうございました。
皆様にとって来年が音楽にあふれた
幸せで素敵な一年になることをお祈りしてます。
よいお年をお迎えください。