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2023年12月1日 緊張の乗り越え方 私のルーティーン

今日から12月。今年ももうあと1か月ですね。

今月10日に私の教室の卒業生で

音大を出た後も演奏活動を続けている若手ピアニストたち5人による

第3回「エンテシューレ フレッシュコンサート」を開催するので

弾き合い会第1弾を一昨日してきました。

大きな本番の前に何度も人前で緊張を味わいながら弾くことで

何ができていて何ができていないのかが浮かび上がってきて

自分の弱点と課題を見つめ直し修正して本番につなげていくことができるので

私自身もリサイタル前に大人の生徒さんたちを集めて

聴いてもらう機会を何度も作っています。

(いつも急な呼び出しに応じてきてくれる生徒さんたちに感謝です)

なので今回も本番の演奏会までに

2回弾き合い会を予定しています。

本番約10日前の第1回、今回の演奏の状態で

各自それぞれの思うところを

全力を尽くして修正し追い込みをかけて深めていって

より良い演奏にしていってほしいと願っている宮本聖子です。

エンテシューレ フレッシュコンサート ~音の博覧会vol.3

詳細&お申し込みはこちらから

さて今回のテーマは

本番前のルーティーン。

何年演奏活動をしていても

どんなにたくさん舞台を踏んでも

年を重ねても緊張はするもの。

その緊張を乗り越え

自分を失わずにコントロールし

普段の力を発揮するための

おまじない

みたいなものです。

イチロー選手のルーティーンは有名ですよね。

試合の日の朝にカレー食べるとか

バッターボックスでの動作とか。

演奏家もみなそれぞれそういうものを持って

同じことを毎回することで

舞台前の緊張に対処しています。

で、人それぞれだと思いますが

今回は私のルーティーンをご紹介!

参考になるものがあるかもです(笑)

①持ち物 

・ハンカチ

普段はかかないけど緊張すると手汗をかくので

必ず舞台に持って出ます。

演奏中暑くなって汗もかくのでハンカチは必須。

ドレスの色に合わせて毎回選んでます。

・目薬

普段は乾かないけど緊張すると異様に目が乾きます。

ソロの時はまだいいのですが

アンサンブルで楽譜を見て弾くときは

目が乾くとコンタクトがぼやけて楽譜が見えなくなるので

私には本番の時は目薬が命綱です。

舞台袖に帰るたびにさしてます。

②食べ物

・バナナ

留学時代私たちの仲間うちで

本番前にバナナを食べることが流行りました。

当時よくテニスプレイヤーが

試合の休憩時間にバナナを食べていて

「バナナはすぐにエネルギーになる」と言われていたので

体力勝負の演奏のためにはバナナがいいというバナナ信仰になり

いまだにそのバナナ信仰を継続しております(笑)

特にバナナが好きなわけではないので

普段はほとんど食べません。

本番の前の日に1本だけスーパーで買います。

・チョコレート

バナナと同じ理由で

「すぐエネルギーになるから」

チョコは好きなので普段もよく食べますが

本番前は「メンタルバランスチョコレート」と銘打たれている

「GABA」を食べることが多いです。

メンタルバランスチョコレート…気休めですけどね。

でもナーバスになっているときには

そんな気休めが結構効くんです。

③着替えは本番40分前

早すぎるとドレス姿は疲れるし

かといってぎりぎりまで準備できていないと焦るので

私にとってのベスト着替え時間は「40分前」です。

④舞台袖へは5分前に行く

そして落ち着いて座ってられないので

うろうろと同じところを行ったり来たりして歩き回ってます。

⑤「大丈夫、大丈夫」と言い聞かせる

いろいろ怖いのですよ、やっぱり。

暗譜とか暗譜とか暗譜とか(笑)

そんな自分に声に出して

「大丈夫、大丈夫」と言って自己暗示をかけています。

ある時舞台袖でぽろっと

「暗譜やばい」と声に出して言ってしまいました。

すぐに打ち消したのですが

暗譜ミスしてしまいました。

なので否定的なことは思っても絶対に

声に出して言ってはダメですよ!

どんなに心配でも怖くても

「大丈夫!」と言いましょう!

そんな感じで

本番前の私は動物園のクマのようにうろうろしながら

「大丈夫、大丈夫」とぶつぶつ言ってる変なおばさんになっております(笑)

私の今年の本番は

彼らのコンサートの前日の子ども向けのコンサートが最後ですが

来年は年始2日から演奏開始。

こんなルーティーンを来年も続けながら演奏していきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

寒さが厳しくなってきましたね。

どうぞご自愛ください。

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